「病院」薬剤師って何してるの?
こんばんは!うたうとりです。
私普段は何をしているかと言いますと、病院で薬剤師をしております。
1年目のぺーぺーぺーです。
薬剤師というと、薬局やドラッグストアで働いているイメージが強いのでは。
「病院に薬剤師っていたの??」と言われてしまうこともしばしば…
それもそのはず、病院薬剤師に遭遇する機会はあまり多くないないのです。
■病院の中で遭遇する機会が少ない
日本のほとんどの病院では、外来(=入院していない通院してこられる)患者さんに対して「院外処方」をしています。
院外処方とは、「医師が処方せんを病院の外に出す」、つまり「診察を受けたら病院の外の薬局で薬を受け取ってくださいね」というシステムです。
そのため、病院薬剤師が薬を渡す目的で外来患者さんの前に姿を現すことはあまり多くありません。
■日常生活で出会うことも少ない
また、薬剤師は全国に約30万人いますが、そのうち病院薬剤師は約5万人、つまり約16%と、薬剤師の中でも少数派。
日常生活で「薬剤師です」という人に出会っても、病院勤務の可能性は低めです。
平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況|厚生労働省
3 薬剤師 (1)施設・業務の種別にみた薬剤師数 より
そんな謎の存在、病院薬剤師とは一体どこで何をしているのでしょうか。
曲がりなりにも病院薬剤師1年目として働いているうたうとりが個人的見解を交えてお話します。
<病院薬剤師って何してるの?>
■入院患者さんへのお薬準備
一番イメージがわきやすい業務かと思います。
薬を取ってきたり、粉薬、軟膏、シロップ、注射などのお薬については、量り取ったり混ぜたりもします。
医師に頼まれた薬を準備するだけ?いえいえ!
まずは、そもそも処方がその患者さんにとって適切か、監査をしています。
気になることは医師に必ず確認を取ってからでないと準備できません(病院だけでなく、薬局でも同じ)。
ここで薬の種類や量が変わることは、実はよくあることなんです。
■入院患者さんへのお薬の説明
入院している患者さんに実際に会いに行き、飲み方や、注意することをお伝えします。
入院患者さんの状態をチェック
薬の効果がでているか?副作用がでていないか?といったことを知るために、今使っている薬の飲み合わせ、食事や体調との兼ね合い、血液検査の結果、などをカルテ(患者さんの状態やどんな処置をしたかなどの記録を、院内のいろんなスタッフがつけたもの)で確認しています。
気になることは他の医療従事者に確認したり、患者さんに直接聞いたり観察したりします。
■他の医療従事者への情報提供
薬剤師、というと患者さんに説明をするイメージが強いかと思いますが、医師や看護師など他の医療従事者に情報提供することも大事な役割です。
・副作用が出ているようであれば医師に連絡して薬を中止してもらう
・使うべき量やタイミングが人によって異なるお薬について投与設計をする
・医療従事者からの薬に関する問い合わせにお答えする(飲み合わせ、こういう患者さんに使っていいか、これって薬の副作用?…)
などなど。
最後の医療従事者からの問い合わせに関しては、医薬品情報室という問い合わせ対応や情報発信を主にする部署もあります。
ここはベテランが多いです。
研修期間にこの部署も経験しましたが、知識不足で肩身が狭かった。笑
■薬の管理
在庫管理や、取り扱い注意な薬の管理などもします。
割愛しますが結構いろいろ難しい(語彙力)。
病院によって業務内容は変わってくるかとは思うのですが、主な業務はこんなかんじでしょうか。
その他にも治験に関わる仕事だったり、病院内で薬が正しく使われるように制度を整えたりとか色々とあります。
病院の中で薬に関わることは大体何でもやるよ!ってかんじです。
薬局やドラッグストアとの比較をここに書いていないので違いが伝わりにくいかと思うのですが、カルテから入院患者さんの情報を得て仕事をする、他の医療従事者への情報提供が多めなことが特徴的なのかなあと思っています。
まだまだ私も知らないことだらけなんですけどね…
今の私から見た病院薬剤師の主な仕事でした!
色々と見方も変わってくるでしょうから、更新していきたいコンテンツです。
ではまた~